響け!ユーフォニアム第11話 映像における演奏演出
さて、今回は再オーディション回。今回もドキドキしましたが・・・
映像における映像演出では高坂さんと香織先輩で面白い対比があったと思います。
まず最初です。
・演奏前
演奏前の対比では香織先輩は、苦手、難しいと感じている箇所の確認でしょうか、運指(運指っていうんでしょうか?ギターしかやったことないもので・・・)の確認をしています。
一方高坂さんは、何もせず。自信の現れが見えます。
また、唇の超クローズアップですが、
香織先輩は震えています。一方では高坂さんは震えもない、スッと息を吸います。
・演奏中
ここが個人的にはおおっと思った演出です。
香織先輩が吹き初めの後TBしていくのですが、その後部員たちのいる観客席中のカメラに切り替わります。そのカメラでは部員たちのいる観客席前方が映し出されます。
高坂さんも吹き始め後TBしていきますが、その後部員たちのいる観客席を越え、観客席後方まで映しだされます。
この演出の狙いは音の響きを映像で演出することだと思います。
つまり、香織先輩の演奏より高坂さんの演奏するトランペットの音の方が、より音がホールの後ろのほうまで響いているということだと思います。
面白い演出だと思います。
僕個人はトランペットなんてやったことがないので、微妙に高坂さんが上手いか・・・?と思ってしまいました(汗
しかし、音だけでなく映像で演奏の差異を見せてくれるこの演出はナイスだと思います。
・観客席
それぞれの演奏中観客席の部員たちを映していたと思います。
ここにも対比があります。
香織先輩の演奏中映しだされる部員たちは、みな目を瞑って集中して音を聴こうとしています。
一方高坂さんの演奏中は、最初はみんな目を瞑っていましたが、演奏始まってすぐ、目を見開いている部員が多いです。
集中せずともすごいとわかる演奏を香織先輩よりも高坂さんがした、ということでしょう。
また、香織先輩の演奏中はメインキャラクターたちのみが、フォーカスを当てられて映しだされていましたが、高坂さんの場合より多くの部員たちにもフォーカスが当てられていました。
高坂さんの演奏がより多くの部員たちに良いと感じさせたという事だと思います。
・まとめ
演奏の良さというのは、音の良さというのはもちろんですが、アニメーション、映像作品という媒体を活かした演奏の良さの演出は今回見事だったと思います。
そしてオーディションという実力差、演奏の違いが出るものは映像において違いを出すことで演出しやすいものだと思います。
今回はそれを活かした演出を紹介しました。