響け!ユーフォニアム12話 感想
今回は主人公であるところの久美子に焦点を当てた回でした。
部活ものらしいお話であったと思います。
特別に近づき始めた久美子
「上手くなりたいっていう気持ちは前より強くなった」
「熱いのか、冷めているのか、そもそも今までの自分はどんなだったのか、とにかく、あのオーディションの麗奈をみて、あの音を全身で受け止めてしまってから、私は完全に侵されてしまったのだ。上手くなりたいという熱病に」
高坂麗奈という輝きを見てから、久美子はその輝きに近づきたいと願っている。
そんな中降りかかってきた、新しいパートに久美子は苦戦してしまいます。
「本番までに、出来るようになりますか?」
そんな滝先生の問いにも、
「できます!」と強く答える久美子。
11話でも成長を見せてくれた久美子は、強くここでも主張します。
なぜなら、なりたいものがあるから。
しかし、後日の練習でついに新パートから外されてしまいます。
上手くなりたい。誰にも負けたくない。その思いはいっそう連なります。
特別になる途中。
その中で、かつての自分では気づけなかった思いに気づきます。
上手く吹けない自分が、上手いと認められなかったことが、「悔しくて死にそう」と。
特別を目指す道を、何歩も先に行く麗奈のかつての思いを知ります。
でもそれは、特別になる道をきちんと前に進んでいっているということなんだと思います。
久美子はまた新しい成長を見せてくれたんだと思います。
続ける理由を求めて
葵や姉のかつての姿を思い出し、何故自分は吹奏楽を続けるのか、その理由はまだぼんやりとしたままです。
しかし、姉の問いにきっぱりと答えます。
「私、ユーフォ好きだもん!!」
ムキになって発した不意の言葉は自分自身でもぼんやりとしていた続ける理由を見つけ出します。
しかし、口に出た言葉は確信へとは至りません。
その後、久美子は学校に忘れた携帯を取りに学校に行きます。
学校での滝先生の言葉
「結局、好きなことってそういうものなのかもしれません」に
久美子は好きだから続けるという理由を確信へと至らせます。
なにより今もこうして自分たちと音楽を続けている滝先生が言うのだから。
個人的感想
今まであまり見せてこなかった、部活ものらしいエピソードだったかなと思います。
何故ここに来て、というと、やっぱり久美子が成長しているからなんだと思います。
久美子が特別になりたいと願うようになり、上手く吹けないことのジレンマ、
なにより「悔しい」という気持ちが、生まれてきたこと。
その、自分の中での葛藤は、かつての自分では起こらなかったであろう感情だと思います。
続ける理由にしても、ぼんやりしていた理由を、今の久美子が見つけ出せたという成長なんだと思います。
これからも、成長する久美子を見守りたいですね。